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ソムメモ【第7回 ブルゴーニュ地方】ソムリエ完全解説<2024年最新版>

ソムメモ【第7回 ブルゴーニュ地方】ソムリエ完全解説

はじめに

ブルゴーニュ地方はフランスの東部に位置し、世界的に有名なワイン産地として知られています。この地域は、その多様な気候と土壌により、多種多様なワインを生み出しています。歴史的には、古代ローマ時代からブドウ栽培が行われており、中世には修道士たちによってその技術が発展しました。今日では、ブルゴーニュワインはその品質と風味の高さから、世界中のワイン愛好家に愛されています。

第7回は、ブルゴーニュ地方の概要から始め、気候と風土、主要ブドウ品種、ワインの分類とラベル、そして主要なワイン産地について詳しく解説していきます。最後に、ブルゴーニュワインの特徴と試飲ポイントをまとめとしてご紹介します。ソムリエ試験の攻略に役立つ情報を盛り込んでおりますので、是非参考にしてください。


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目次

1.概要

  • プロフィール
  • 地理
  • 気候風土
  • 歴史

2.主要ブドウ品種

3.ワイン法と品質分類

4.産地と産地の特徴

5.新酒 ヴァン ド プリムール

6.まとめ

1.概要

プロフィール

ブルゴーニュ地方は、フランスの中東部に位置する有名なワイン生産地域です。ブルゴーニュ地方(ボージョレ地区を除く)のブドウ栽培面積は約3万ヘクタール、年間のワイン生産量は約145万ヘクトリットルです。一方、ボージョレ地区については2018~2019年の平均で、ブドウ栽培面積は約1万4500ヘクタール、ワイン生産量は約80万ヘクトリットルとなっています。

特に日本市場では、2020年に約1.1億ユーロ相当のブルゴーニュワインが購入されており、金額ベースでは米国、英国に次いで第3位の輸入国となっています。数量ベースでは第5位ですが、これは日本が高品質なブルゴーニュワインを多く購入していることを示しています。コロナ禍においても高級ワインの需要が高まり、ブルゴーニュワインの人気は一層強まりました。こうした背景から、ブルゴーニュ地方のワインは今後も世界中のワイン愛好家にとって重要な存在であり続けるでしょう。

地理

ブルゴーニュ地方は以下の4つの県に分かれています:

  • ヨンヌ県 (Yonne): シャブリ地区とグラン・オーセロワ地区を含む。
  • コートドール県 (Côte d’Or): コート・ド・ニュイ地区とコート・ド・ボーヌ地区を含む。コートドールは「黄金の丘」とも呼ばれます。
  • ソーヌ・エ・ロワール県 (Saône-et-Loire): コート・シャロネーズ地区とマコネ地区を含む。
  • ローヌ県 (Rhône): ボージョレ地区を含み、ブルゴーニュ地方とローヌ地方の中間に位置します。

気候風土

ブルゴーニュ地方の気候は半大陸性気候ないし大陸性気候で、夏は暑く、冬は寒いのが特徴です。フランスの中東部に位置し、北のシャブリ・グランオーセロワから南のマコネまで南北230km、ボージョレまで含めると南北280kmにわたります。

歴史

ブルゴーニュ地方のブドウ栽培は、キリスト教と密接な関わりを持っています。修道院で造られるワインはミサの必需品であり、質の高いワインはカトリック教会内の政治的駆け引きにも利用されました。そのため、修道僧たちはどのような立地条件にあるブドウが優れたワインを生み出すのかを見抜き、「クリマ」の概念を発展させました。クリマとは、テロワールとほぼ同義の気候風土を表す言葉で、ブルゴーニュで小区画を指す「リュー・ディ (Lieu-dit)」という言葉も使われますが、必ずしも一致しません。

630年: ベーズ修道会により「シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ」が拓かれました。

910年: ベネディクト会系のクリュニー修道会が創設され、1098年にはシトー修道会が設立され、ブルゴーニュのブドウ畑は大きく発展しました。

1115年: 「クロ・ド・ヴージョ」が誕生しました。

1141年: 「クロ・ド・タール」が誕生しました(クロ=石垣で囲われた畑の意)。

1363年から1477年: フランス王国に併合されるまで、ヴァロワ家の公爵がブルゴーニュ公国を統治していました。この時期、外交手段としてワインが活用され、品質向上にも積極的に取り組まれました。

1443年: フィリップ善良公の大法官であるニコラ・ロランが妻のギゴーヌ・ド・サランとともに、困窮者のための施療院「オテル・デュー(オスピス・ド・ボーヌ)」をボーヌに建設しました。この施療院の運営は、寄進されたブドウ畑のワインから得た収益で行われました。1794年以降は毎年11月第3日曜日にその年のワインが競売に掛けられるようになり、競売前日の土曜日にはシャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョでコンフレリー・デ・シュヴァリエ・デュ・タートヴァン(利き酒騎士団)の叙任式が行われ、翌月曜日にはシャトー・ド・ムルソーでポレ・ド・ムルソーの大宴会が開かれます。これらのイベントは「栄光の三日間」と呼ばれています。

17世紀: 国王ルイ14世の主治医が健康のためにブルゴーニュワインを勧めたことを機に、ベルサイユ宮殿でブルゴーニュワインが流行しました。

1760年: コンティ公ルイ・フランソワ・ド・ブルボンが、ポンパドゥール夫人との争奪戦に勝ち、後にロマネ・コンティと呼ばれる畑を取得しました。

1789年: フランス大革命で、修道院や貴族が所有するブドウ畑は国庫に没収されました。

1791年: 民間に売却され、1804年にはナポレオン民法典で均分相続制が定められ、相続の度にブドウ畑が細分化されました。

2015年: 「ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ」がユネスコの世界遺産に登録されました。

このように、ブルゴーニュ地方の歴史はワイン生産と密接に結びついており、その伝統は今日まで続いています。

2.主要ブドウ品種

ブルゴーニュ地方は、その多様なテロワールにより、さまざまなブドウ品種が栽培されています。以下に、主要な白ブドウ品種と黒ブドウ品種について詳述します。

白ブドウ品種

シャルドネ (Chardonnay)

栽培比率: シャルドネはボージョレ地区を除くブルゴーニュ地方で栽培比率51%を占めています。

特徴: シャルドネは、フレッシュでミネラル豊富なワインからリッチでオーク樽熟成されたワインまで、多様なスタイルの白ワインを生産します。ブルゴーニュのシャルドネは、その独特な風味とバランスの良さで世界的に高く評価されています。

アリゴテ (Aligoté)

栽培比率: アリゴテはボージョレ地区を除くブルゴーニュ地方で栽培比率6%を占めています。

特徴: アリゴテは、爽やかで酸味のある白ワインを生産します。伝統的にキールというカクテルに使われることが多く、そのフレッシュな風味が魅力です。

黒ブドウ品種

ピノ・ノワール (Pinot Noir)

栽培比率: ピノ・ノワールはボージョレ地区を除くブルゴーニュ地方で栽培比率39.5%を占めています。

特徴: ピノ・ノワールは、繊細で複雑な風味を持つ赤ワインを生産します。ブルゴーニュのピノ・ノワールは、そのエレガントな風味と長い熟成ポテンシャルで知られています。赤い果実やスパイスの香りが特徴です。

ガメイ (Gamay)

栽培比率: ガメイはボージョレ地区の最重要品種で、栽培面積の98%を占めています。

特徴: ガメイは、フルーティーで軽快な赤ワインを生産します。ボージョレ・ヌーヴォーとして知られる新酒は、毎年11月に解禁され、世界中で楽しまれています。ガメイのワインは、チェリーやラズベリーの香りとともに、柔らかなタンニンが特徴です。

3.ワイン法と品質分類

ブルゴーニュのAOCシステム

ブルゴーニュ地方のAOC(Appellation d’Origine Contrôlée)システムは、ワインの品質を保証し、その特徴を明確にするために階層構造を取っています。原則として、広範囲のAOCよりも限定された範囲のAOCの方が規定が厳しく、格上とされています。

AOCの階層構造

地方名(アペラシオン レジョナル)

(例) Appellation Bourgogne Contrôlée (AC Bourgogne)

この階層では、ブルゴーニュ地方全体を対象としたワインが含まれます。

村名(アペラシオン コミュナル)

(例)Appellation Gevrey Chambertin Contrôlée (AC Gevrey Chambertin)

この階層では、特定の村から生産されるワインが含まれます。

一級畑(アペラシオン プルミエクリュ)

(例) Appellation Gevrey-Chambertin Premier Cru Clos Saint-Jacques Contrôlée

一級畑は、村名の後に畑名を表示します。

特級畑(アペラシオン グランクリュ)

(例) Appellation Chambertin Contrôlée

グランクリュは、村名の表記が不要です。ただし、シャブリだけは例外で「シャブリグランクリュ」の表記が必要です。

例えば、特級畑 Les Clos のラベル表記は Appellation Les Clos Contrôlée ではなく、Appellation Chablis Grand Cru Les Clos Contrôlée と表記する必要があります。

この階層構造により、ブルゴーニュワインはその産地や品質が明確に示され、消費者にとって信頼性の高い選択が可能となっています。

4.産地と産地の特徴

ブルゴーニュ全域

地方名A.O.C.読み方タイプ備考
BourgogneブルゴーニュRrBブルゴーニュ地方4県に広がる最も広域の地方名A.O.C.だが、ローヌ県のブドウ畑でこのA.O.C.を名乗れるのは、クリュ・デュ・ボージョレのエリアに限られる。
Bourgogne Côte d’Orブルゴーニュ コート・ドールRBコート・ドール県とソーヌ・エ・ロワール県の40ヵ村に認められたA.O.C.。最低糖度や最低アルコール度数などの規定はA.O.C.Bourgogneより厳しい。
Bourgogne Aligotéブルゴーニュ アリゴテBA.O.C.Bourgogneからローヌ県の15ヵ村を除いた299ヵ村でAligotéのみから造られる。
Bourgogne Passe-Tout-Grainsブルゴーニュ パストゥグランRrA.O.C.Bourgogneの範囲とボージョレ地区全域を含むエリアで造られる。Pinot Noir 30 %以上、Gamay 15 %以上のブレンドまたは混醸が条件。
Coteaux Bourguignonsコトー ブルギニョンRrBかつてのA.O.C.Bourgogne Grand Ordinaire。A.O.C.Bourgogneの範囲とボージョレ地区全域を含むエリアに認められる。
Crémant de Bourgogneクレマン ド ブルゴーニュrB(発泡)A.O.C.Bourgogneの範囲とボージョレ地区全域を含むエリアで造られる。瓶内二次発酵により造られ、瓶内熟成期間は9ヵ月以上。

ヨンヌ県

ヨンヌ県は、ブルゴーニュ地方の北部に位置し、特にシャブリ地区で有名です。以下に、シャブリ地区とグラン・オーセロワ地区について詳述します。

シャブリ地区 (Chablis)

シャブリ地区は、ヨンヌ県の県庁所在地オーセール市から東に20kmの位置にあり、シャルドネ(現地ではボーノワ)から造られる白ワインの産地です。シャブリの町を流れるスラン川を中心に、東側の右岸と西側の左岸にブドウ畑が広がり、小さな川が畑に影響を与えています。

1級畑(プルミエ・クリュ): 主に東向きや南向きの優れた区画に位置しています。

特級畑(グラン・クリュ): 右岸の南向き斜面に位置しています。

土壌: ジュラ紀後期のキンメリッジアン土壌で、エグゾジラ・ヴィルギュラと呼ばれる小さな牡蠣の化石が見られます。これがシャブリの大きな特徴であるミネラル感をもたらす鍵と考えられています。プティ・シャブリの畑は、1世代新しいチトニアンで硬い石灰岩の石ころが転がるシルトや砂の土壌です。

シャブリ地区のAOC

シャブリ地区には以下の4つのAOCがあります。

  1. プティ・シャブリ (Petit Chablis)
  2. シャブリ (Chablis)
  3. シャブリ プルミエ・クリュ (Chablis Premier Cru)
  4. シャブリ グラン・クリュ (Chablis Grand Cru)

AOCシャブリグランクリュには、以下の7つの特級畑があります。

  • Bougros (ブーグロ)
  • Preuses (プルーズ)
  • Vaudésir (ヴォーデジール)
  • Grenouilles (グルヌイユ)
  • Valmur (ヴァルミュール)
  • Les Clos (レ・クロ)
  • Blanchot (ブランショ)

ラベル表記は「シャブリグランクリュ+畑名」となります。

**「ラ ムートンヌ (La Moutonne)」**は特級畑の正式な名称とは認められていませんが、A.O.C.シャブリグランクリュの商標として所有者のドメーヌ・ロン・デパキにのみ使用が許されています。このワインはVaudésir(95%)とPreuses(5%)にまたがる2.35haの区画から造られます。

ヨンヌ県のAOCの表

特級A.O.C.読み方タイプ白品種
Chablis Grand Cruシャブリ グラン クリュBChardonnay
村名A.O.C.読み方タイプ白品種
Chablis Premier Cruシャブリ プルミエ クリュBChardonnay
ChablisシャブリBChardonnay
Petit Chablisプティ シャブリBChardonnay

グラン・オーセロワ地区

グラン・オーセロワ地区は、シャブリ地区と同じくヨンヌ県に位置し、多様なブドウ品種が栽培されています。

グランオーセロワ地区AOCの表

村名A.O.C.読み方タイプ備考
IrancyイランシーRヨンヌ県の村名A.O.C.で唯一、Pinot Noir主体の赤ワインを生産
Saint-Brisサン・ブリBブルゴーニュのA.O.C.で唯一、認可品種がSauvignon、Sauvignon Gris
VézelayヴェズレB認可品種はChardonnay

コートドール県 (Côte d’Or)

コートドール県は「黄金丘陵」を意味し、収穫後、丘の斜面に広がるブドウ畑が一面、黄金色に輝く様子に由来します。この地域は、ディジョン市からコルゴロワンまでの北部をコート・ド・ニュイ地区とし、コルトンの丘からA.O.C.マランジュを構成するソーヌ・エ・ロワール県の3ヵ村までの地域をコート・ド・ボーヌ地区と呼びます。

コート・ド・ニュイ地区 (Côtes de Nuits)

コート・ド・ニュイ地区は、ピノ・ノワールから造られる赤ワインの銘醸地であり、白ワインはごくわずかしか生産されていません。オート・コート・ド・ニュイ地区は、コート・ド・ニュイの丘向こうにある一段と標高の高い丘陵地に位置し、産地のクオリティはコート・ド・ニュイ地区の方が上になります。

この地域のAOCは、地方名AOC、村名AOC、特級畑グランクリュAOCの3種類に分かれます。地方名AOCはエリアごとに割り振られたAOCで、範囲は広いです。村名AOCには、「コート ド ニュイ ヴィラージュ」と「コート ド ニュイ 村名」があります。「コート ド ニュイ ヴィラージュ」は、独自の村名AOCを持たない4つの村とFixinに与えられる広域の村名AOCです。「コート ド ニュイ 村名」は、北から南の順番で整理され、特級・一級畑の有無、ワインのタイプ(例えば、マルサネは唯一rが生産可能で、他の村はRのみ、またはRB)、各村のグランクリュの数などが確認されます。

地方名A.O.C.

A.O.C.読み方タイプ備考
Bourgogne Montreculブルゴーニュ モントルキュルRrBディジョン市の西に位置する丘の急斜面に与えられたA.O.C.
Bourgogne Le Chapitreブルゴーニュ ル シャピトルRrBディジョン市の南に隣接するシュノーヴ村の丘陵地に与えられたA.O.C.
Bourgogne Hautes-Côtes de Nuitsブルゴーニュ オート・コート ド ニュイRrB丘向こうの14ヵ村に加え、村名A.O.C.の一部の地域も対象

村名A.O.C.

A.O.C.読み方タイプ備考
Côte de Nuits-Villagesコート ド ニュイ ヴィラージュRB独自の村名A.O.C.を持たないブロション、コンブランシアン、コルゴロワン、プレモー・プリセーにフィサンを加えた5ヵ村に与えられる広域の村名A.O.C.
村名A.O.C.読み方タイプ備考
MarsannayマルサネRrB現在、特級畑や一級畑は存在しない
FixinフィサンRB現在、特級畑は存在しない
Gevrey-Chambertinジュヴレ・シャンベルタンRコート・ド・ニュイの村名A.O.C.で面積最大、9つの特級畑を有する
Morey-Saint-Denisモレ・サン・ドニRB5つの特級畑を有する
Chambolle-Musignyシャンボール・ミュジニィR村の南北両端に特級畑を有する
VougeotヴージョRB村名畑は最も小さく3.4ha、一級畑が11ha、この村唯一の特級畑は約50ha有する
Vosne-Romanéeヴォーヌ・ロマネR6つの特級畑を有する
Nuits-Saint-Georgesニュイ・サン・ジョルジュRB現在、特級畑は存在しない

特級畑グランクリュAOCの位置関係は教本の図を参考にし、隣接するグランクリュや面積最大・最小のグランクリュを把握しましょう。ジュヴレシャンベルタン村には9つのグランクリュがあり、その中で「シャンベルタンクロドベーズ」はシャンベルタンを名乗ることができますが、逆は不可です。また、「マゾワイエールシャンベルタン」はシャウムシャンベルタンを名乗ることができますが、逆は不可です。ジュヴレシャンベルタン村でシャウムシャンベルタンが面積最大のグランクリュです。

Gevrey-Chambertin村のGrand Cru

村名Grand Cru読み方
Gevrey-ChambertinChambertinシャンベルタン
Chambertin-Clos-de-Bèzeシャンベルタン・クロ・ド・ベーズ
Charmes-Chambertinシャルム・シャンベルタン
Mazoyères-Chambertinマゾワイエール・シャンベルタン
Chapelle-Chambertinシャペル・シャンベルタン
Griotte-Chambertinグリオット・シャンベルタン
Latricières-Chambertinラトリシエール・シャンベルタン
Mazis-Chambertinマジ・シャンベルタン
Ruchottes-Chambertinリュショット・シャンベルタン

モレサンドニ村には5つのグランクリュがあり、「クロデランブレ」は1981年に昇格し、「クロドラロッシュ」が面積最大です。また、「ボンヌマール」はシャンボールミュジニィ村に跨り、ほとんどがシャンボールミュジニィに位置します。

Morey-Saint-Denis村のGrand Cru

村名Grand Cru読み方
Morey-Saint-DenisClos des Lambraysクロ・デ・ランブレ
Clos Saint-Denisクロ・サン・ドニ
Clos de la Rocheクロ・ド・ラ・ロッシュ
Clos de Tartクロ・ド・タール
Bonnes-Maresボンヌ・マール

シャンボールミュジニィ村には2つのグランクリュがあり、「ミュジニィ」はコート・ド・ニュイのグランクリュで唯一RBであり、白ワインはコント・ジョルジュ・ド・ヴォギエのみが現在生産しています。

Chambolle-Musigny村のGrand Cru

村名Grand Cru読み方
Chambolle-MusignyBonnes-Maresボンヌ・マール
Musignyミュジニィ

ウージョ村にはコート・ド・ニュイのグランクリュで面積最大の「ウージョ グランクリュ」があります。

Vougeot村のGrand Cru

村名Grand Cru読み方
VougeotClos de Vougeotクロ・ド・ヴージョ

フラジェエシェゾー村には2つのグランクリュがあります。

Flagey-Echezeaux村のGrand Cru

村名Grand Cru読み方
Flagey-EchezeauxEchézeauxエシェゾー
Grands Echézeauxグラン・エシェゾー

ヴォーヌロマネ村には6つのグランクリュがあります。「ロマネコンティ」と「ラターシュ」はDRCのモノポール(単独所有)であり、世界一有名な畑です。「ラロマネ」はグランクリュで面積最小 (0.84ha) であり、「ロマネサンヴィヴァン」が面積最大です。

Vosne-Romanée村のGrand Cru

村名Grand Cru読み方
Vosne-RomanéeRomanée-Contiロマネ・コンティ
La Romanéeラ・ロマネ
Romanée-Saint-Vivantロマネ・サン・ヴィヴァン
La Tâcheラ・ターシュ
Richebourgリシュブール
La Grande Rueラ・グランド・リュ


コート・ド・ボーヌ地区 (Côtes de Beaune) とオート・コート・ド・ボーヌ地区 (Hautes-Côtes de Beaune)

コート・ド・ボーヌ地区は、ブルゴーニュ地方の中で多くの村が赤ワインとともに白ワインを生産している地域です。特にムルソー、ピュリニィモンラッシェ、シャサーニュモンラッシェの3ヵ村は、世界的に高価格で取引される白ワインの産地として有名です。これらの村々は、その品質と希少性から高い評価を受けています。

コート・ド・ボーヌの西側の丘の向こうにはもう一つ小高い丘があり、この地域はオート・コート・ド・ボーヌと呼ばれています。この地域でも優れたワインが生産されています。

AOCについて

コート・ド・ボーヌ地区とオート・コート・ド・ボーヌ地区には、さまざまなAOC(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)が存在します。

地方名AOCは広い範囲をカバーし、多くの異なる地域のブドウを使用して生産されます。

A.O.C.読み方タイプ備考
Bourgogne La Chapelle Notre-Dameブルゴーニュ ラ シャペル ノートルダムRrBラドワ・セリニィ村の県道974号線より東側の区画に与えられたA.O.C.
Bourgogne Hautes-Côtes de Beauneブルゴーニュ オート・コート ド ボーヌRrB丘向こうに位置する村などコート・ドールやソーヌ・エ・ロワール県の15ヵ村に加え、村名A.O.C.の一部の地域も対象

村名AOCには、「コート ド ボーヌ ヴィラージュ」と「コート ド ボーヌ 村名」が含まれます。特にポマール、ヴォルネイ、ブラニィは赤ワインのみを生産し、他の村は赤ワインと白ワインの両方を生産しています。

ヴォルネイ一級の「サントノ」はムルソー村の4つの区画の総称であり、赤ワインは「ヴォルネイサントノプルミエクリュ」、白ワインは「ムルソープルミエクリュ」としてラベルに記載されます。

ブラニィはムルソーとピュリニィモンラッシェの村境に位置し、赤ワインのみを生産します。一級畑で赤ワインを造った場合は「ブラニィ プルミエ クリュ」として認められますが、白ワインを造った場合は「ブラニィ プルミエ クリュ」とは名乗れず、「ムルソー プルミエクリュ」または「ピュリニィモンラッシェ プルミエクリュ」として名乗ります。

コート・ド・ボーヌ村名AOCの表

村名A.O.C.読み方タイプ備考
Côte de Beaune-Villagesコート ド ボーヌ ヴィラージュRアロース・コルトン、ボーヌ、ポマール、ヴォルネイを除くコート・ド・ボーヌの村名A.O.C.16ヵ村に与えられた包括的なA.O.C.
LadoixラドワRBコルトンの丘の北の入り口にあたり、1級畑と特級畑も有する
Aloxe-Cortonアロース・コルトンRBコルトンの丘の心臓部にあたり、1級畑と特級畑も有する
Pernand-Vergelessesペルナン・ヴェルジュレスRBコルトンの丘の西に位置し、1級畑と特級畑も有する
Chorey-lès-Beauneショレイ・レ・ボーヌRBコルトンの丘の麓に位置する
Savigny-lès-Beauneサヴィニー・レ・ボーヌRBコルトンの丘とボーヌ市に挟まれたところに位置する
BeauneボーヌRBブルゴーニュ・ワインの商業的中心地、ボーヌ市の村名A.O.C.
Côte de Beauneコート ド ボーヌRBボーヌの北側の丘、標高300~370mの高台にある区画に与えられたA.O.C.
PommardポマールRボーヌ市の南に隣接する
VolnayヴォルネイRポマール村の南に隣接し、更にその南に位置するムルソー村の一部も対象
MonthélieモンテリーRBヴォルネイとムルソーの西に隣接する
Auxey-Duressesオーセイ・デュレスRBモンテリーと隣接し、オート・コート・ド・ボーヌへ続く谷間に位置する
Saint-Romainサン・ロマンRB現在、特級畑や一級畑は存在しない
MeursaultムルソーRB19の区画が1級畑に認められるが、特級畑はない
BlagnyブラニィRムルソーとピュリニィ・モンラッシェの村境に位置するアモー(字)が対象
Puligny-Montrachetピュリニィ・モンラッシェRBムルソーの南に隣接し、4つの特級畑がある
Chassagne-Montrachetシャサーニュ・モンラッシェRBピュリニィ・モンラッシェの南に隣接し、3つの特級畑がある
Saint-Aubinサン・トーバンRB村の北東にはガメイというアモー(字)があり、品種名のガメイはこの土地に由来するとされる
SantenayサントネイRBシャサーニュ・モンラッシェの南に隣接し、北東端にあるレ・シャンクロードという区画のみ、ソーヌ・エ・ロワール県に属している
MarangesマランジュRBソーヌ・エ・ロワール県の3ヵ村に与えられたコート・ド・ボーヌ最南端の村名A.O.C.

特級畑 グランクリュ AOC

コルトンの丘と呼ばれるコート・ド・ボーヌのグランクリュエリアは、3つの村に跨る特級畑を持ち、村ごとに生産可能なワインのタイプが異なります。

コルトンのGrand Cruの表

Grand CruLadoix-SerrignyAloxe-CortonPernand-Vergelesses
CortonRBRBR
Corton-CharlemagneBBB
CharlemagneBB

モンラッシェの畑には、ピュリニィモンラッシェ村とシャサーニュモンラッシェ村に跨る5つのグランクリュがあり、すべて白ワインのみを生産しています。この地域で最も小さなグランクリュは「クリオバタールモンラッシェ」です。

モンラッシェのGrand Cruの表

Puligny Montrachet村Chassagne Montrachet村
MontrachetMontrachetモンラッシェ
Bâtard-MontrachetBâtard-Montrachetバタール・モンラッシェ
Chevalier-Montrachetシュヴァリエ・モンラッシェ
Bienvenues-Bâtard-Montrachetビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ
Criots-Bâtard-Montrachetクリオ・バタール・モンラッシェ

このように、コート・ド・ボーヌ地区は多様なワイン生産の中心地であり、特に白ワインの生産において世界的に高い評価を受けています。

ソーヌ・エ・ロワール県 (Saône-et-Loire)

コート・シャロネーズ地区 (Côte Chalonnaise) とクーショワ地区 (Couchois)

コート・シャロネーズ地区はコート・ド・ボーヌの南に連なり、南北25kmにわたる全域がソーヌ・エ・ロワール県に属しています。この地域の南側に位置するクーショワ地区は、ル・サントル運河を挟んだ対岸にあり、マランジュの南に位置しています。

AOCについて
  • 地方名AOCはレジョナルAOCとして広い範囲をカバーします。
  • 村名AOCには、コート・シャロネーズの村名AOCが含まれます。これらは北から南の順に並び、生産タイプに応じて分類されます。
  • 特級畑 グランクリュ AOCはこの地域には存在しません。

コート・シャロネーズおよびクーショワAOCの表

A.O.C.読み方タイプ備考
Bourgogne Côte Chalonnaiseブルゴーニュ コート シャロネーズRrBソーヌ・エ・ロワール県の44ヵ村を包括的にまとめたA.O.C.
Bourgogne Côtes du Couchoisブルゴーニュ コート デュ クーショワRクーシュ村をはじめとするソーヌ・エ・ロワール県の6ヵ村で、2000年に認可

コート・シャロネーズ村名AOCの表

村名A.O.C.読み方タイプ品種
BouzeronブズロンBAligoté
RullyリュリィRBPinot Noir / Chardonnay
MercureyメルキュレRBPinot Noir / Chardonnay
GivryジヴリィRBPinot Noir / Chardonnay
MontagnyモンタニーBChardonnay

マコネ地区 (Mâconnais)

マコネ地区は、ボージョレ地区を除けばブルゴーニュ地方の最南端に位置し、生産量の80%はシャルドネから造られる白ワインです。

AOCについて
  • 地方名AOCは広い範囲をカバーします(AOC表参照)。
  • 村名AOCも存在し、すべてシャルドネを使用して生産されます(AOC表参照)。
  • 特級畑 グランクリュ AOCはこの地域には存在しません。

このように、ソーヌ・エ・ロワール県には特徴的なワイン産地が広がっており、各地域が独自のワインを生産しています。

マコン地方名AOCの表

地方名A.O.C.読み方タイプ品種
MâconマコンRrBPinot Noir、Gamay / Chardonnay
Mâcon-Villagesマコン・ヴィラージュBChardonnay

マコン村名AOCの表

村名A.O.C.読み方タイプ品種
Viré-Clesséヴィレ・クレッセBChardonnay
Pouilly-Fuisséプイィ・フュイッセBChardonnay
Pouilly-Lochéプイィ・ロシェBChardonnay
Pouilly-Vinzellesプイィ・ヴァンゼルBChardonnay
Saint-Véranサン・ヴェランBChardonnay

ローヌ県 (Rhône)

ボージョレ地区

ボージョレ地区はマコネの南に位置し、生産量の95%はガメイから造られるフルーティーな赤ワインの産地です。この地区は南北に55kmの距離があり、西は中央山塊の最初の支脈で遮られ、東にはソーヌ平野が広がっています。北部は花崗岩土壌で、ガメイ種に特に適しており、10の村名A.O.C.を総称したクリュ・デュ・ボージョレ (Cru du Beaujolais) やA.O.C.ボージョレ・ヴィラージュの畑が広がっています。

日本でも有名なボージョレ・ヌーボー (Beaujolais Nouveau) は1951年に初めて11月15日が解禁日と定められました。現在では毎年11月第3木曜日が解禁日となっています。ボージョレの赤ワインの醸造法では、収穫したブドウを除梗破砕せず全房のまま仕込み、発酵の初期段階で発生する炭酸ガスによって果皮浸漬するセミマセラシオン・カルボニックが好んで用いられます。

AOCについて

ボージョレAOCの表

地方名A.O.C.読み方タイプ品種備考
BeaujolaisボージョレRrBRr:Gamay / B:Chardonnayローヌ県の85ヵ村とソーヌ・エ・ロワール県の11ヵ村で構成。赤とロゼの新酒には「Primeur」、「Nouveau」の表記可。
Beaujolais Villagesボージョレ ヴィラージュRrBRr:Gamay / B:Chardonnayボージョレのエリアでも花崗岩土壌を持つ北部38ヵ村が対象。赤とロゼの新酒には「Primeur」、「Nouveau」の表記可。
Bourgogne Gamayブルゴーニュ ガメイRGamay2011年新設。クリュ・デュ・ボージョレのA.O.C.地域のみを対象とし、ガメイを85%以上使用することが定められている。

村名AOC(クリュ・デュ・ボージョレ)

ムーラン・ア・ヴァンが最も長熟なA.O.C.になります。

ボージョレ村名AOCの表

村名A.O.C.読み方タイプ品種備考
Saint-Amourサン・タムールRGamay最北端に位置するクリュ
JuliénasジュリエナRGamay最も花崗岩の土地が少なく、片岩や閃緑岩に由来するピエール・ブルー
ChénasシェナRGamayクリュの中で最小
Moulin-à-Ventムーラン・ナ・ヴァンRGamay15世紀に造られたこの地域を象徴する風車を指し、クリュの中でも長命なタイプ
FleurieフルーリーRGamay土壌は全体の90%がピンクの花崗岩
ChiroublesシルーブルRGamayクリュの中で最も高地に位置する
MorgonモルゴンRGamay栽培面積は2番目に広く、クリュの中でも長期熟成に耐え得るタイプ
RégniéレニエRGamay1988年に加わった最新のクリュ
Côte de Brouillyコート・ド・ブルイィRGamay太古の海底噴火が起源の火山性の土壌で、Pierre bleueという青い石が多い
BrouillyブルイィRGamayクリュの中で最南端に位置し、栽培面積最大

このように、ボージョレ地区はガメイ種を主としたワイン生産地であり、そのユニークな醸造方法や新酒の規定などが特徴となっています。

5. 新酒 ヴァン ド プリムール

ボージョレ地区の新酒は「ヴァン・ド・プリムール」 (Vin de Primeur) または「ヴァン・ヌーヴォー」 (Vin Nouveau) と呼ばれ、規定が確立されたのは1967年11月15日です。販売に関してはラベルに収穫年を表示しなければならず、ブルゴーニュで認められているプリムールは通常のA.O.C.とタイプが異なるものもあります。

新酒のAOCの表

A.O.C.読み方タイプ
BeaujolaisボージョレRr
Beaujolais Villagesボージョレ ヴィラージュRr
MâconマコンrB
Mâcon Villagesマコン ヴィラージュB
Coteaux Bourguignonsコトー ブルギニョンB
Bourgogne Aligotéブルゴーニュ アリゴテB

6.まとめ

ブルゴーニュ地方は、古代からの歴史と豊かな地理的特徴を持ち、世界中のワイン愛好家に愛される多種多様なワインを生み出しています。主要なブドウ品種であるシャルドネとピノ・ノワールは、この地域特有のテロワールを反映し、独特の風味と品質を持つワインを生み出しています。また、ブルゴーニュのワイン法と品質分類は、ワインの品質と信頼性を保証するための厳格な規定が設けられています。

各産地ごとの特徴や、ヨンヌ県、コート・ドール県、ソーヌ・エ・ロワール県、ローヌ県の詳細な情報を通じて、ブルゴーニュ地方のワイン生産の多様性と奥深さを理解することができます。また、新酒のヴァン・ド・プリムールについても、その歴史と現在の規定を知ることで、ブルゴーニュワインの魅力をより一層感じることができるでしょう。

これらの情報を通じて、ソムリエ試験の攻略に役立つ知識を深め、実際の試飲やワイン選びに活かしていただければ幸いです。ブルゴーニュワインの世界を楽しみながら、その奥深さと魅力を存分に味わってください。


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