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[2024年最新]ソムメモ【第9回 アルザス地方】ソムリエ完全解説

[2024年最新]ソムメモ【第9回 アルザス地方】ソムリエ完全解説

はじめに

アルザス地方はフランス東部、ドイツとの国境に接する地域で、独自の文化と豊かな歴史を誇るワイン産地です。美しい風景とともに、世界的にも高品質なワインを生産することで知られています。本記事では、ソムリエ試験攻略のためのアルザス地方に関する情報を詳しく解説します。歴史的背景から主要ブドウ品種、AOC制度に至るまで、アルザスワインの理解を深めるための知識を網羅的に提供します。ワイン愛好家やソムリエを目指す方々にとって、アルザス地方の魅力を存分に感じ取っていただける内容となっています。


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目次

1. 概略

2. 主要ブドウ品種

3. AOC

4. まとめ

概略

プロフィール

アルザス地方はフランス北東部に位置し、ドイツと国境を接しています。ブドウ栽培面積は約16,000ヘクタール、年間ワイン生産量は約98万ヘクトリットル(2020年統計)です。主要な県はオーラン県(Haut-Rhin)とバ=ラン県(Bas-Rhin)です。ブドウ畑はヴォージュ山脈とライン川にはさまれ、南北170km、幅1.5~3kmの帯状の産地で標高170~478mの斜面に広がっています。

歴史

アルザス地方は、歴史的にドイツとフランスの間で領有権が争われてきた地域であり、その影響を受けた独特の文化を持っています。ワイン生産は古代ローマ時代から行われており、長い歴史を持つ伝統的なワイン産地です。

アルザス地方は紀元前1500年ごろにケルト人が定住し、紀元前27年にはローマ帝国の属州として分割されました。2世紀ごろには南フランス・ギリシア・アッシリアから技術者を招き、アルザス全域にブドウ栽培が浸透しました。中世には、フランク王国やカロリング朝の影響を受け、843年のヴェルダン条約で中フランク王国に帰属、870年のメルセン条約で東フランク王国に吸収されました。

10世紀末から11世紀初期にかけてアルザス伯が統治し、1049年にはアルザス伯ユグ4世の息子レオ9世が教皇となりました。さらに、1089年にはハインリヒ4世からシュヴァーベン大公に任じられたフリードリヒ1世がアルザスを支配しました。1212年にはフリードリヒ2世が息子のハイリヒ7世をシュヴァーベン大公とし、アルザス公国の実質的な統治者にアルバン・ヴルフランを任命しました。

16世紀初頭には宗教改革が進み、ストラスブールがルター派の中心地となりました。1648年のヴェストファーレン条約でアルザスはフランスに割譲され、フランスの一部となりました。その後、普仏戦争(1870-1871)の結果、アルザスはドイツ帝国に併合されましたが、第一次世界大戦後のヴェルサイユ条約により再びフランスに戻りました。第二次世界大戦中はナチスドイツに占領されましたが、1945年にフランスが再度占領し、現在に至ります。

気候風土

アルザス地方の美しさは、太陽王ルイ14世が「なんて美しい庭だ!」と言ったと伝えられるほどです。その美しさの秘密のひとつは地形にあります。

地形

アルザス地方は、西から東に向かって、ヴォージュ山脈、ヴォージュ山麓の丘陵地、平野部、ライン河岸部という分類がされています。ヴォージュ山脈は、南部に高い山が多く、最も高いグラン・バロン山は標高1424メートルです。山の眺望や中世の城跡を訪れることができ、豊かな自然と歴史が楽しめます。谷間に点在する町や村も個性的な魅力を持ち、ブドウ畑が広がるヴォージュ山麓の丘陵地は特にアルザスワインの生産に適しています。

気候

アルザスの気候は半大陸性気候に分類され、夏は暑く、冬は寒さが厳しいです。積雪や凍結があり、特にコルマールは全国平均よりも降雨量が少なく、最も雨の降らない地域として知られています。この特別な気候をアルザスの人々は「微気候」と呼び、アルザスワインの特徴を語る際にも強調されます。

地形と気候の関係

西からの湿った気流はヴォージュ山脈によって遮られ、アルザスに来る前に雨を降らせてしまいます。そのため、アルザス地方は年間降雨量が全国平均より少なく、温かく乾燥した大陸性気候が広がっています。この地形と気候の条件が、ブドウ栽培に非常に適しており、アルザスワインの高品質を支えています。

食文化

アルザスの地形や気候に合わせて、多様な農地や果樹園が広がり、豊かな食文化を形成しています。ホワイトアスパラガス、イチゴ、サクランボ、ミラベル(スモモの一種)、クエッチ(プルーンの一種)などが栽培され、シュークルート用のキャベツ、ジャガイモ、穀物、テンサイ(甜菜)、リンゴ、洋ナシ、ホップなども豊富に生産されています。また、アルザスでは伝統的にタバコの葉の栽培も行われています。

このように、アルザス地方の地形と気候は、その美しい景観と豊かな食文化を支えており、独特の魅力を持っています。

主要ブドウ品種

アルザスのワインは、ドイツワイン等と同じく基本的には単一品種のブドウから作られます。約93%が辛口白ワインであり、高品質ワインを生み出す主要ブドウの種類として以下の4種があります。これらは高貴4品種とも言われます。

リースリング (Riesling)

栽培量約74%を占める主要ブドウ品種。しなやかな酸とミネラル感が強く、硬質かつ繊細でエレガントな味わい。白い花やリンゴ、蜂蜜などの香りが特徴です。

ゲヴェルツトラミネール (Gewürztraminer)

ライチやバラのような華やかな香りが特徴的。トロリとなめらかな果実味とともに、スパイシーさを感じます。

ピノ・グリ (Pinot Gris)

ピノ・ノワールの変異品種で、グリ色(灰色)をしています。繊細な味わいは和食との相性も良いと注目されています。

ミュスカ (Muscat)

ブドウ本来のマスカットのフレーバーが特徴的で、すっきりとした味わいと軽やかでドライな後味に、ほのかにスパイシーさがあります。

その他にも、以下のブドウ品種が栽培されています。

その他のブドウ品種

ピノ・ブラン (Pinot Blanc)

ドイツなどで栽培されるブドウ品種。

シルヴァネール (Sylvaner)

ドイツなどで栽培が盛んなブドウ品種。

ピノ・ノワール (Pinot Noir)

アルザス地方で栽培が認められている唯一の黒ブドウ品種。赤ワイン・ロゼワインの他に、スパークリングワインの「クレマン・ダルザス」にも使われます。

複数品種をブレンドした場合

アルザスワインは、基本的には単一品種のブドウから作られますが、複数品種をブレンドした場合は、ボトルのラベルに「Gentil(ジャンティ)」または「Edelzwicker(エーデルウヴィッカー)」と記載されます。

AOC (Appellation d’Origine Contrôlée)

アルザス地方には以下のAOCが存在します。

Alsace / Vin d’Alsace (アルザス / ヴァン・ダルザス)

  • ワインは多くの場合、単一の品種から醸造され、ラベルには品種名が表記されます。
  • 複数の白品種を混醸もしくはアッサンブラージュした場合はエデルツヴィッカー (Edelzwicker)、高貴品種を50%以上使用し、各品種ごとに醸造した上でアッサンブラージュした場合(混醸不可)はジャンティ (Gentil) と表記されます。

Alsace Grand Cru (アルザス グラン・クリュ)

  • 2007年にケーフェルコフ (Kaefferkopf) が加わり、51のリューディ(区画)がグラン・クリュとして認められています。
  • 赤が認められているグラン・クリュはヘングスト (Hengst) とキルシュベルク・ド・バー (Kirchberg de Barr) のみで、品種はピノ・ノワールのみです。
  • 白の品種は(例外を除き)リースリング (Riesling)、ゲヴュルツトラミネール (Gewürztraminer)、ピノ・グリ (Pinot Gris)、ミュスカ (Muscat) です。
  • Alsace Grand Cru Zotzenberg (アルザス グラン・クリュ ゾッツェンベルグ) ではミュスカの代わりにシルヴァネールが認められています。
  • Alsace Grand Cru Altenberg de Bergheim (アルザス グラン・クリュ アルテンベルグ・ド・ベルガイム) と Kaefferkopf (ケーフェルコフ) は指定のブレンドが認められており、単一で醸造する際、ミュスカの使用は不可です。

Vendanges Tardives (ヴァンダンジュ・タルディヴ) と Sélection de Grains Nobles (セレクシオン・ド・グラン・ノーブル)

Alsace / Vin d’Alsace (アルザス / ヴァン・ダルザス) と Alsace Grand Cru (アルザス グラン・クリュ) の基準を満たせば、以下の条件を付記できます。

  • 少なくとも収穫翌年の6月1日まで熟成させなければならない。
  • 収穫時に以下の果汁糖度に達していること。
品種Vendanges Tardives (ヴァンダンジュ・タルディヴ)Sélection de Grains Nobles (セレクシオン・ド・グラン・ノーブル)
Gewürztraminer (ゲヴュルツトラミネール) / Pinot Gris (ピノ・グリ)270 g/ℓ306 g/ℓ
Riesling (リースリング) / Muscat (ミュスカ)244 g/ℓ276 g/ℓ

Crémant d’Alsace (クレマン・ダルザス)

  • 発泡性ワインで、ロゼ向け品種はピノ・ノワール100%です。
  • 瓶内二次発酵に限られ、収穫翌年の1月1日以降に瓶詰め、瓶内熟成期間は9ヶ月です。
  • フランス国内で消費されるクレマンの中で第1位を誇っています。

アルザスの西側に広がるロレーヌ地方には、AOC Côtes de Toul (コート・ド・トゥール)(R gris B)と AOC Moselle (モゼル)(RrB)があります。

まとめ

アルザス地方のワインについて、今回の記事ではその概要から主要ブドウ品種、AOC制度について詳しく解説しました。ここで、重要なポイントをおさらいしましょう。

アルザス地方はフランス東部、ドイツとの国境に接する地域で、豊かな歴史と独自の文化を誇ります。ブドウ栽培面積は約16,000ヘクタール、年間ワイン生産量は約98万ヘクトリットルです。

地形と気候がワイン生産に非常に適しており、ヴォージュ山脈によって西からの湿った風が遮られるため、アルザスはフランスで最も降雨量が少ない地域の一つです。特にコルマールは最も雨の降らない地域として知られています。

主要ブドウ品種としては、リースリング、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリ、ミュスカの4種が高貴品種とされ、辛口白ワインの約93%がこれらの品種から作られています。その他のブドウ品種としてピノ・ブラン、シルヴァネール、ピノ・ノワールも栽培されています。

AOC制度については、アルザス / ヴァン・ダルザス、アルザス グラン・クリュ、クレマン・ダルザスなどの分類があります。特に、アルザス グラン・クリュには51のリューディ(区画)があり、指定のブレンドや単一品種の使用に関する細かい規定があります。

特別な条件付きのワインとして、Vendanges Tardives(遅摘み)とSélection de Grains Nobles(粒選り摘み、貴腐)があります。これらのワインは、収穫時に特定の果汁糖度に達している必要があり、少なくとも収穫翌年の6月1日まで熟成させる必要があります。

アルザス地方のワインは、独特の地形と気候の恩恵を受け、高品質なワインを生み出しています。これらの知識を活用し、ソムリエ試験攻略に向けて準備を進めてください。


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