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【ソムメモ】『産地別、解説とおすすめワイン』 ニュージーランド編

【ソムメモ】『産地別、解説とおすすめワイン』 ニュージーランド編

ワインの味わいの違いを最も左右する『生産地』。

ピノノワールは非常に繊細なブドウ品種であるため、この 『生産地』 ごとの土壌や気候造り手などの特徴がはっきりでます。

産地ごとにワインを選ぶこともピノノワールワインを楽しむ醍醐味の一つです。

”ソムメモ 産地別、解説とおすすめワイン”シリーズでは産地ごとのピノノワールの特徴とCLUB PINOT NOIRおすすめ商品を紹介致します。 

今回は、”日本食とのペアリングにピッタリ”なニュージーランドのピノノワールについて。

ぜひあなたにピッタリのワインをお探しください!

目次

§ニュージーランドワインの歴史について

§相性抜群!繊細な日本食×軽やかでエレガントなニュージーランドワイン

§日本食×ニュージーランドワインおすすめのペアリング

§今おすすめのニュージーランドのワイン&生産者❼選

§まとめ

§CLUB PINOT NOIRメンバー募集中 (10%OFFクーポン配布中!)

ニュージーランドワインの歴史について

初期の開拓時代(19世紀末〜1960年代)

ニュージーランドにおける最初のワイン生産は、19世紀末にイギリス人入植者によって始まりました。彼らはヨーロッパからブドウ品種を持ち込み、オークランド周辺の地域でワインを生産しました。しかし、この時期のワイン業界は小規模で、主に自家消費や地域市場向けに生産されていました。

品種改良と国際的評価(1970年代〜1990年代)

1970年代に入ると、ワイン業界が本格的に成長し始めました。ブドウ栽培に適した地域が発見され、新たな品種の導入が行われました。特に、マールボロ地域でのソーヴィニョン・ブランの栽培が成功し、ニュージーランドワインの代表的な品種となりました。また、ピノ・ノワールやシャルドネなどの品種も栽培されるようになりました。

1980年代には、ニュージーランドワインが国際的な注目を集め始めました。ワインの品質と個性が高く評価され、特にイギリスやオーストラリアなどの主要な輸出市場で成功を収めました。この時期には、ニュージーランドワインはクリーンでフルーティな味わい、特にソーヴィニョン・ブランの特徴が評価されていました。

多様化と国際的認知(2000年代〜現在)

2000年代以降、ニュージーランドワインはますます多様化しました。新たな栽培地が開拓され、さまざまな品種やスタイルのワインが生産されるようになりました。マールボロ地域のピノ・ノワールは、世界的な評価を受けるようになり、一流のワインとして認知されるようになりました。

ニュージーランドのワイン業界は、持続可能性や有機栽培にも注力しています。多くのワイナリーが環境への配慮や自然への尊重を重視し、その取り組みが国際的に評価されています。

現在、ニュージーランドワインは世界中で高い評価を受けており、特にソーヴィニョン・ブランやピノ・ノワールは人気のある品種となっています。ニュージーランドはクール・クライメート(冷涼な気候)の恩恵を受けており、フレッシュでエレガントなワインが特徴です。

相性抜群!繊細な日本食×軽やかでエレガントなニュージーランドワイン

ニュージーランドワインが世界に知られるきっかけとなった品種がソーヴィニョン・ブランのため、ニュージーランドワインといえば白ワインのイメージが強いかもしれませんが、直近年ではピノノワールも非常に高い評価を受けています。

繊細で栽培が難しいとされるピノノワールをニューワールドの中でもいち早く栽培に成功させたのがニュージーランドであり、そのフルーティーで軽やかな味わいは世界中のワイン愛好家から人気を集めています。

そんなニュージーランドワインは実は、日本食にピッタリであることをご存じでしょうか?

素材の旨味を生かした繊細な日本食は、バターやソースで味付けした西洋料理と比べると深い味わいのワインと合わせることが難しいですが、軽やかさが特徴のニュージランドワインとは相性抜群です。

ニュージーランドワインと和食のペアリングは、興味深く魅力的な組み合わせです。ニュージーランドワインのフレッシュでフルーティーな味わいや酸味は、多くの和食料理と相性が良いと考えられています。以下にいくつかおすすめのペアリングをまとめましたのでご参考ください。

日本食×ニュージーランドワインおすすめのペアリング

ソーヴィニョン・ブランと刺身

ニュージーランドワインの代表的な品種であるソーヴィニョン・ブランは、鮮やかな酸味と爽やかなフルーツの香りが特徴です。このワインは新鮮な刺身や魚介類との相性が抜群です。ソーヴィニョン・ブランの酸味が魚の脂の旨味を引き立て、相互に調和します。

ピノ・ノワールと焼き鳥

ニュージーランドのマールボロ地域で栽培されるピノ・ノワールは、柔らかなタンニンと華やかな赤い果実の風味が特徴です。焼き鳥や炭火で焼かれた肉料理との組み合わせは素晴らしいです。ピノ・ノワールの軽やかなボディとフルーティーな特性が、焼き鳥の香ばしさと調和します。

リースリングと天ぷら

ニュージーランドのリースリングは、鮮やかな酸味と豊かな芳香があります。天ぷらとの組み合わせでは、リースリングの酸味が揚げ物の油っこさを引き締め、サクサクとした食感を引き立てます。リースリングの芳香も、天ぷらの香りと相性が良いです。

シャルドネと焼き魚の塩焼き

ニュージーランドのシャルドネは、バターやバニラの風味と豊かなフルーツの香りがあります。焼き魚の塩焼きとの組み合わせは、シャルドネの濃厚な風味と魚の自然な旨味が相まって、溶け合うような美味しさを生み出します。

これらは一部の例ですが、ニュージーランドワインと和食のペアリングは多様な可能性を秘めています。それぞれのワインの特性や料理の味わいを考慮しながら、自分自身でさまざまな組み合わせを試してみることをおすすめします。

今おすすめのニュージーランドのワイン&生産者❼選

CLUB PINOT NOIRが厳選したニュージーランドのおすすめの生産者とそのワインをいくつかご紹介させて頂きます。また、ピノノワール以外にもニュージーランドの魅力的なワインも合わせて紹介させて頂きます!

①フェルトン ロード / バノックバーン ピノノワール

フェルトン ロード / バノックバーン ピノノワール

フェルトン ロードは、ニュージーランドの最南端の地 セントラル オタゴにて1991年に設立されたワイナリーです。自社畑のすべてをバイオダイナミック農法により育成しています。1996年、醸造家ブレア・ウォルターが参画し初リリースとなる1997年ピノ・ノワールにロバート・パーカーが高得点を付けたことで、セントラル・オタゴとフェルトン・ロードは一躍世界の注目を集めました。

今でこそ世界的に有名なピノノワールの名産地ですが、まさにフェルトン・ロードがこの地を世界に知らしめたワイナリーになります。その人気は年々上昇しています。

しっかりとした色付きで、果実のヴォリューム感に富んでいて、ニュージーランドのピノノワールの中でも長期熟成にも向くスタイルのワインです。世界中にファンが多くいるワイナリーで、一度飲むと虜になること間違いなしです!

②パリサー エステート / マーティンボロー ピノノワール

パリサー エステート / マーティンボロー ピノノワール

パリサー・エステートは 30 年以上に亘り、マーティンボローでプレミアムワインをリリースしてきたリーディングワイナリーです。1984 年に最初にブドウ樹が植えられ、1991 年、アラン・ジョンソンがチーフワインメーカーに就任して以来、国内外の数々の賞に輝いてきました。創業者リチャード ・リッジフォードの引退後、2015 年後任に、10 年間パリサー・エステートのアシスタント・ワインメーカーとして従事していたピップ・グッドウィン⼥史が最⾼責任者に抜擢されました。今日もコンスタントにハイクオリティワインを送り出しています。

パリサー・エステートは、土壌(自然環境)、人間(地域社会)、ビジネス(企業責任)の 3 つの側面からサステイナブルに取り組み、これらがバランスよく機能することで、⾼品質ワインを安定的に⽣産することが可能になると考えます。パリサーの環境に配慮した取り組みは、2004 年に環境マネジメントシステム国際規格 ISO14001の認証を受けた世界最初のワイナリーの 1 つとなるなど⾼く評価されています。2009 年には CEMARS (Certified Emissions Management And Reduction Scheme ー二酸化炭素などの排出削減規制管理の認証)を受けました。

グラスに鼻を近づけただけで華やかで深淵な香りに包まれます。旨味と果実味に溢れており、気がつくと一杯飲み終わっているような、アプローチャブルな一本です。

③プロフェッツ ロック / ホーム ヴィンヤード ピノノワール

プロフェッツ ロック / ホーム ヴィンヤード ピノノワール

プロフェッツ ロックは、1999年に創業されました。セントラル オタゴの一エリアのベンディゴに2つのぶどう畑を所有しています。肥料は使用せず、地中3メートル以上伸びた根(確認範囲)から吸収した栄養分のみでブドウを生育し、凝縮感のある果実を得るため収穫量は抑えめ。ピノ・ノワールは果実の凝縮感を出すため、色素抽出を最小限に抑えています。

その品質の高さは世界で定評があり、ミシュランガイド全世界版において、トップ50のレストラン中、15以上のレストランがプロフェッツ・ロックワインを採用している実力派です。

タンニンが優しいピノノワールのイメージを覆すような力強さとエネルギーが満ちたワインで、本格的な料理にぴったり寄り添います。

④ブランク キャンバス / アンセム ピノノワール

ブランク キャンバス / アンセム ピノノワール

ワイン醸造でコンサルタントのマット・トムソンが妻のソフィーと共に立ち上げたワイナリーです。マット・トムソンは、オタゴ大学で生物化学の修士号を取得したのち、1992年からマールボロでワイン造りに従事。この地のワイン業界を牽引した人物でもあります。

妻であり醸造家でもあるソフィーはマスターオブワインを取得。2008年インターナショナル・ワインチャレンジにおいて、ワインメーカー・オブザイヤーを受賞し、世界的にも実力ある醸造家として名声を得ています。

香り、味わい、余韻の長さ、どこをとっても完璧なバランスを保っており、非の打ちどころのないワインです。数種類の赤い果実のフレッシュな香りが重なり、リズミカルな印象です。

⑤ シャーウッド・エステート ストラタム リースリング

「高品質なワインは世界中の人々を魅了する」という信念のもと、ブドウ栽培から醸造に至るまで全てを自社で行い、無農薬、化学肥料不使用で、環境に留意したサステイナブルプログラムに取り組む生産者です。レモンとライム、フローラルを思わせるようなアロマティックな香り。リッチで凝縮された果実味でバランスのとれた味わいです。

⑥ アーラー / ソーヴィニヨン ブラン

「地球」を意味するワイナリーは、首都ウェリントンの北東に位置するグラッドスーン地区にあります。

ソーヴィニョン・ブラン特有のパッションフルーツの香りに加え、フレッシュアーモンドや白故障の香りがアクセントになり奥行きを与えています。

⑦ グランド・アマチュア ウォッチメーカー シャルドネ

MW(マスター オブ ワイン)の称号をもつサム・ハロップ氏が手掛ける、ニュージーランドを代表するシャルドネです。

フリンティでミネラル感溢れる焦点の定まった白ワインで、レモンシャーベット、バニラ、擦ったマッチ等を感じ、新鮮且つ熟したリンゴやマンダリンオレンジの厚みのある果実味を持ちます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ニュージーランドワインは、その品種の多様性と高品質な生産で世界的に評価されています。この国の気候と土壌条件は、優れたブドウ栽培を可能にし、特にソーヴィニョン・ブランとピノ・ノワールの品種で名声を集めています。

また、ニュージーランドのワイン業界は、持続可能性と品質への取り組みに力を入れています。多くのワイナリーが有機栽培や環境に配慮した栽培方法を採用し、その結果、クリーンで純粋なワインが生み出されています。

ニュージーランドワインはその個性と品質によって、世界中のワイン愛好家から注目を浴びています。その風味の多様性と素晴らしいペアリングの可能性を体験してみてください。

CLUB PINOT NOIRメンバー募集中 (10%OFFクーポン配布中!)

ピノノワール専門店 「CLUB PINOT NOIR」は、京都でワインバーを営むソムリエ&ソムリエールがプロデュースするオンラインのワインショップです。ワイン好きな皆様にリラックスしてお過ごしいただけるワインバーも、京都市内にて展開中。詳細はこちらよりご覧ください。

ピノノワール種からつくられるワインは、繊細な口当たりと、華やかな香りが魅力的です。世界一高価なワインといわれている「ロマネ・コンティ」もピノノワールから作られており、エレガントなワインの代名詞と言っても過言ではないでしょう。

フランス・ブルゴーニュ地方を筆頭に、ピノノワール種の不動の名産地は多岐にわたります。現在ではアメリカやドイツ、南アフリカ、オーストラリアなど。さまざまな国が産地として名を連ね、その土地や土壌ごとに多様な魅力を感じさせてくれるのも、ピノノワールの持つ面白さです。

そんなふうに土地の特徴を宿すピノノワールを多くの方にお楽しみいただければと考え、当店ではさまざまな産地のコスパが高いワインを取り揃えています。メンバー登録はこちらから。

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